2024年、恵方参り行きましょ。(後編)

九星気学
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こんにちは、山荷葉(さんかよう)です。

前回は、恵方参りの対象となれる神社等の条件や、恵方参りに行くとよい日などについて解説しました。

今回は、恵方参りのお作法、毎年の恵方がどのように決まるかなどについて解説します。


恵方参りのお作法は?


恵方参りって、単に自宅から恵方にある神社仏閣や教会にお参りすればよいってワケではないのです。

ここで、恵方参りの対象となれる神社等の条件をおさらいしましょう。

まずは、恵方の範囲内にあることが大前提のうえで、
① 自宅から750m以上離れた場所にあること。
② お稲荷さんはダメ。
③ お墓や石碑もダメ。

該当する神社等が見つかったら、前回の投稿にある「恵方参りに行くとよい日」(※)に参拝します。
※ 毎年微妙に変わりますので、2025年以降も、きちんと確認してくださいね。

恵方参りのお作法は、通常のお参りに加え、ちょっとした動作とセリフが必要になります。

以下、神社に恵方参りに行った場合の手順です。↓↓

① 通常の二礼二拍手をした後、日頃の感謝や今後の決意などを伝える。
② 両手の人差し指を立てて、右手を上に、左手を下に向ける。
③(なるべく)声に出して、
   「私にチャンスをください」
   「私にチャンスを見極める力(「智慧」でも可)をください」
   「私にチャンスに乗る勇気をください」
  と言う。
④ 一礼して終了。

②は、いわゆる『天上天下唯我独尊』のポーズです。

天と地を、自分の体が結んでいるイメージですね。

人によっては、右手人差し指の先から左手人差し指の先まで「ビビビッ!」と電流のようなモノが駆け抜ける感覚を味わうらしいです。

ちなみに、私は何も感じません。
感じたとしても「あー、急に腕を伸ばしたから、筋肉に電気信号が走ったんだなー」くらいに考えて終わりです。

後ろに並んでいる参拝客の目が気になったとしても、恥ずかしがらずに堂々とポーズを取りましょう。

その程度のことを恥ずかしがっているようじゃ、幸せなんて一生掴み取れません。

ただし、他の参拝客への迷惑も考えず、神前を長々と陣取って、ダラダラとお祈りするのはやめましょう。

そういう身勝手で非常識な人の味方を神様はしないでしょうし、周りに気を配れない人は、たとえチャンスが巡ってきたとしても、気づきませんから。


恵方って、どうやって決まるの?


恵方が毎年変わるということは、ご存知の方が多いと思います。

節分前になると、コンビニやスーパーで販売する恵方巻きのCMなどでも「今年は◯◯◯の方角に向かって、一気に丸かぶり!」みたいな宣伝文句を言っていて、毎年「◯◯◯」の部分が違っているかと思います。

で、これはご存知ない方が多いんですけど、恵方って、実は4方位しかないんです。

↓↓ こちらが、その4方位 ↓↓
・東の30°のうちの北側の10°の方位(甲の方位)
・西の30°のうちの南側の10°の方位(庚の方位)
・南の30°のうちの東側の10°の方位(丙の方位)
・北の30°のうちの西側の10°の方位(壬の方位)

今回、細かい説明は省きますが、恵方とは、その年の「十干(じっかん)」で決まります。

↓↓ こんな感じです ↓↓

 十干 西暦
 下1桁 
 方位 

十干は、読んで字の如く10種類で、10年で1巡するため、西暦下1桁の数字を見れば、その年の十干もわかるのです。

例えば、昨年2023年は下1桁が「3」なので「癸」、今年2024年は下1桁が「4」なので「甲」ということになります。

そして、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、10年のうち、「甲」「庚」「壬」の方位は2回ずつなんですけど、「丙」の方位だけ4回あるんですよね。

これは規則上、「戊」と「癸」の年は「戊」の方位となるところが、「戊」は「中央」を司るので、方位が発生しないからなんです。

なので実は、「戊」と「癸」の年は、自宅から750 m以内の神社等にも恵方参りに行ってオッケーだということは、秘密にしておきます。

ちなみに、方位が発生しないからということで割り当てられた先が「丙」になった理由は、よくわかりません。

「丙」は「戊」と繋がっている(相性がよい)からとも考えられますが、それを言ったら「庚」もそうですからね。(この辺りも、後日お話ししたいと思います。)

「丙」が南で「庚」が西だから、「それならお天道様の力が強い南の方がよくね?」と軍配が上がったのかも知れません。




次回は、九星気学で観る2024年のラッキーカラー&フードをお伝えしたいと思います。